日々のこと

さつまものを訪ねて02「ONE KILN」

2012年6月23日

富永さんのお店を後にし、次に向かったのは磁器作家「ONE KILN」城戸雄介さんの工房。
ONE KILNは、「ひとつの窯」という意味があるそうです。
(「ワンキリン」と呼ばれることが多いそうですが、正しくは「ワンキルン」です)


IMG_0519.jpg工房はご自宅から歩いてすぐの場所にありました。
小さな小屋の中には制作で使用するというオリジナルの型がたくさん積まれています。
型がどんどん増えるから手狭になってきちゃって、と笑う城戸さん。
緑に囲まれた自宅の横の区画に、アトリエを新築する計画だそうです。


IMG_0524.jpg城戸さんは有田焼の窯元で修行されていた経歴を持ちます。
その経験から、手びねりよりも型を用いた器づくりのほうが
自分に向いているとおっしゃっていました。


IMG_0527.jpg型の魅力は、手びねりでは出せないフォルムを追求できること。
城戸さんの器はまるでクラフトとプロダクトの間を行くような、独特の存在感です。
上の段は、コーヒードリッパー。



IMG_0530.jpgご自宅へ移動し、できあがった器の一部を見せていただきました。
ひときわ目を引くこちらのビンは新作!
シューレにも並ぶ予定です。


IMG_0535.jpgこちらは、パーソナルクッカーセット。
ひとり暮らしをテーマにつくられたもので、
すべれが入れ子になりすっきりと収まります。
レンジやオーブンにも使えるという優れもの。

IMG_0536.jpg蓋をすれば、キャニスターとしても使えます。



IMG_0532.jpgこちらのグレーのランプシェードも城戸さん作。
この質感、どうやって出しているんですか?と尋ねたところ、
仕上げに灰をかけている、とのお返事。
そこで「今日降っている火山灰は、使えないんですか?」と半ば冗談で伺ってみたところ、
「そうです、桜島の灰を調合して使っているんです」とのこと...!


IMG_0739.jpg鹿児島では道路のあちこちに、このような火山灰置き場があります。
専用の「克灰袋」という袋が無料で配布され、それに火山灰を入れて出す、という仕組み。
(ちなみに、舗装面を覆っているグレーのものは、この日に降った火山灰です...!)
この灰からゴミを取り除いてきれいにしたものを、器づくりに活かされているそうです。
風土を生かしたものづくりに、感動!



IMG_0537.jpgわたしたちが夢中で器を見ている間に、
さきほどのコーヒードリッパーを使ってコーヒーを淹れてくださる城戸さん。


IMG_0543.jpgカップももちろん城戸さん作。
こちらも桜島の灰を使った作品です。

おいしい珈琲をごちそうになり、ONE KILNを後にしました。
香川で城戸さんの作品に再会できるのが、今からとても楽しみです。


ONE KILN ホームページ
http://onekiln.com/