日々のこと

手仕事時間「お正月の小花をかがりましょう」手まりワークショップを開催しました。

2011年12月14日

DSCN2113A.jpg今回の手まりワークショップは、讃岐かがり手まり製作者 荒木永子さんを講師としてお招きし、お正月飾りにもなる大小2点の手まり制作と手まりに使用される木綿と草木染めについてのお話といった盛りだくさんのワークショップとなりました。

DSCN2031K.jpgまず、大きい手まりの制作から。
初めてで「出来るのかな」と心配されていた方もいらっしゃったと思いますが、荒木さんのゆっくりと丁寧なご説明によって、皆さん一針一針ゆったりと楽しんで制作を始めていらっしゃいました。

DSCN2068H.jpg次は、お話会。
木綿の糸にする前の綿の花。ふわふわとしていますが、このままでは糸にはなりません。
"綿繰り機"という種と綿を分ける機械と"綿打ち"という綿をほぐす道具をお持ちいただき、実際に綿にしていきます。

DSCN2077G.jpg思った以上に種が固く、なかなかスムーズにはいきません。その分、綿が出てきた時には感動しました。

DSCN2086E.jpg弓のような"綿打ち"という道具は、紐部分を強く引っ張って叩くイメージ。一回でふわっとした綿が出来上がります。この作業を3回程度繰り返すとやわらかい綿が出来上がります。

DSCN2062I.jpg草木染めのお話は、染める材料と実際に染まった糸をお持ちいただきました。くるみで染めると甘い良い香りがするそうです。今回は、ザクロを煮出していただきました。漢方薬に使用されるものも染める素材として使われているのだそうです。なかなか聞くことの出来ないお話をたくさん聞くことが出来ました。

そして、小さい手まりの制作。

DSCN2099B.jpg大きいものよりも小さいものにかがるのは、また細かい作業になります。皆さん、可愛い小花をかがっていらっしゃいました。

DSCN2082F.jpg約3時間のワークショップは、とても楽しい優しい空気が溢れていました。
来年のお正月に小さな手まりが、お部屋に彩りを添えて一層楽しい気持ちにさせてくれることと思います。



シューレの島時間vol.4ー醤油ソムリエールと楽しむ本物の味 レポート

2011年9月28日

RIMG0274.JPG9/22(木)、小豆島のお醤油を食べて学ぶワークショップ
「シューレの島時間vol.4ー醤油ソムリエールと楽しむ本物の味」が
開催されました。

今回の島時間は、小豆島で生まれ育ち、
醤油とオリーブのソムリエールをされている黒島慶子さんを
ゲストに迎え、「小豆島のお醤油」をキーワードに
新しい小豆島の魅力を知る時間となりました。
その様子をお伝えしたいと思います。

まずは、小豆島のお醤油の歴史を学ぶところからスタートです。

IMG_0117.JPG参加者の方々にお配りした小豆島のお醤油情報が詰まった
特製「小豆島 おしょうゆの本」を教科書として進めていきます。
参加者のみなさんもメモを取るのに一生懸命です。

IMG_0112.JPGしっかり勉強した後はいよいよお醤油を味わいます。

今回ご用意したお醤油は小豆島の蔵の中から、
ヤマロク醤油さんの「鶴醤」
正金醤油さんの「初搾淡口『生』」
ヤマヒサ醤油さんの「杉樽仕込 純正醤油こい口」
の三種類。

IMG_0115.JPGまずは、そのままで味比べ。
黒島さんいわく、指を使ってそのまま味を確かめるのが、
香り、味ともに一番わかり易いのだそうです。
小さなカップに3種類を分けたものを用意したのですが、
見た目からしてもすでにそれぞれ違っていました。

その後、白ごはんの上にかけて、生卵、そぼろと一緒に、
とさまざまな方法で食しました。
順番に食べ比べしていくとそれぞれの味の違いが
よりはっきりと分かります。おもしろい!

次は、豚肉を焼いてお醤油で味付け。
火を入れると3つの醤油の味がどう変わるか味わってみます。
そのままかけるのと、火を入れるのとで、
香り、味わいがまた変化します。

各お醤油の特徴をここで簡単に説明すると、

ヤマロク醤油さんの「鶴醤」
再仕込み醤油なので、味に深みがあってまろやか。

正金醤油さんの「初搾淡口『生』」
お醤油造りの工程にある「火入れ」を行なっていないため、
加熱することにより、風味が一気に広がる。
正金さんのお醤油自体、素材の味を活かすような
やさしい味なので、野菜や卵料理によく合う。

ヤマヒサ醤油さんの「杉樽仕込 純正醤油こい口」
味にインパクトがあるので、肉、魚などの料理や中華など
味に特徴があるものと相性がいい。

今度はこの各お醤油の特徴を活かしたお料理を
いただきます。

「鶴醤」はカレーにかけて、
「杉樽仕込み こい口」はアジの南蛮漬けにして、
「生」は卵焼きにして試食です。

それぞれの特徴を活かして料理をすると
お醤油も素材も本来持つおいしさを十分に堪能できるのだと
思いました。

最後は、お醤油を使ったちょっと変わり種のデザートを。
バニラアイスクリームにほんの少しだけ「鶴醤」をかけていただきます。
この食べ方は「鶴醤」でしかできないレシピ。
他のお醤油では再現ができないそうです。
鶴醤の持つコクとまろやかさがあるからこそできる味。
これは本当においしいので、「鶴醤」が手に入った際には
ぜひ試してみてください。おすすめです。

あっという間の一時間半。
参加者の方たちとじっくり向き合えたとてもいい時間でした。
講師を務めていただいた黒島さんの素敵な笑顔も印象的。
みなさま、ありがとうございました。

今回は参加者のみなさまに家に帰ってからもこの時間を
振り返ることができるように
「小豆島 おしょうゆの本」と各蔵のお醤油3本を
お土産に持って帰っていただきました。
シューレの時間という学びのひとときをぜひ普段の生活の中に
取り入れてもらえればと思っています。


RIMG0285.JPGこのお醤油ワークショップは、今後定期開催できればと思っています。
今回、参加できなかった方も次回はぜひご参加くださいませ。



シューレの茶会 第7回 フォトレポート

2011年9月22日

今月のお茶会は、裏千家 北村宗純先生に席主に、『ワビ、サビを
おしゃれに楽しむ!』をテーマに開催致しました。
お軸は『円相』。それを月に見立て、少し高い位置に掛けました。
お花は、りんどうとわれもこう。

hp用01.jpgDSC_0003.jpg本来の茶会には炉を使用しますが、今回はみなさんに気軽に親しんでいただけるようにポットも利用しています。
お菓子は、今月が十五夜の芋名月にちなみ、小芋のお菓子。

hp用02.jpgお茶席では聴香も楽しんでいただきました。
たまには、ケーキとコーヒーの代わりに、季節の和菓子と抹茶で、
お茶タイムを楽しんでみませんか。

金つぎワークショップ vol.4 フォトレポート

2011年9月18日

IMG_1808.jpg9月17日(土)、金つぎワークショップの4回目を開催しました。
台風の影響で足元の悪い中の開催となってしまいましたが、
今回も参加者それぞれ、思い入れある器を持ち寄り、修復を
していただきました。

IMG_1811.jpg時には講師の小笠原さんと古道具話に花を咲かせながら、
みなさん和気あいあいと繕いの時間を過ごされていました。

IMG_1799.jpg修復した後、金で加飾する方法が中心ですが、銀を用いて
上の写真のような修復を行うこともできます。
銀で修復すると、渋さが出てきて、また金とは一味ちがう
良さがあります。
みなさんもぜひ、ご参加ください。


シューレの茶会 第6回:お煎茶あそび

2011年8月25日

シューレの茶会第6回目は、三癸亭賣茶流 石原幹子先生を席主に
お迎えして『お煎茶あそび』をテーマに開催致しました。

DSC_0009.jpg掛軸は、仙崖和尚の「○△□」(まるさんかくしかく)。
解釈の例として「無限大」「とらわれの無い自由」という意味があります。

お花の画題は、「天地長春」。
南天、地瓜、薔薇で演出致しました。


DSC_0011.jpg茶器は可愛らしい兎の絵の有田焼。


P1070945.jpgお菓子は、三癸亭賣茶流家元の『知音』という菓子をご用意
致しました。
『知音』とは、親友、または知己を表し、心を打ち明けられる
友人のことを意味します。
胡麻の香りの煎茶に良く合うお菓子です。


DSC_0012.jpg落葉壺にはヘレンド製のカフェオレボウル。


DSC_0013.jpg茶心壺は、作家  上野良樹のガラスのもの。


P1070937.jpg石原先生に、丁寧に入れて頂く香り高い煎茶。
今までに味わったことのない、深く贅沢なお茶でした。


DSC_0014.jpg
随所に石原先生の工夫があり、初心者の方にも楽しんで頂けたかと思います。
限定5名づつの静かな茶会。日常の喧騒を離れ、少し息をつくひと時。
そんな時間を、今後も皆さまに味わっていただけたらと思います。
‹ 前へ 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10

Recent Entry

Category

Archive