Hibinokoto 日々のこと

茶と酒展がはじまりました

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2/11より「茶と酒」展がはじまりました。
総勢10組の作家や盆栽園、古道具店が「茶」と「酒」にまつわる道具を出品してくださっています。
会場の様子を少しだけですが、お伝えします。
※画像は初日の様子ですので、一部完売した商品もありますことを、あらかじめご了承ください

IMG_4985_r.jpgIMG_4992_r.jpgIMG_5040_r.jpgギャラリー入ってすぐの山地裕之 作のティーデスク。クルミの木でできた存在感がありつつも、軽やかな印象のテーブルです。定番のスツールも同じクルミ材で作っていただき、しつらえました。

その上には、陶芸家の境道一さんと、田村文宏さんがつくる、茶と酒のうつわを並べました。写真以外にも、お二人の軽やかで機能性も備えた茶器や酒器は、初日から好評をいただいております。

写真手前の黒い丸や四角のお盆は、もう一人の木工家・富山孝一さんが作ったもの。「枯れた仏像のような肌が理想」と語る彼の木工品は、マットで渋い仕上がりの漆塗り。木の特性を活かして作るため、丈夫でありながら、見た目とは違って持つと思いのほか軽やかなのが特徴です。

会場に吊り下がっていたり、山地さん作の木のパーテーションにかかっている布は、平川めぐみさんが撮影した画像をオーガンジーにプリントしたもの。程よい透け感があり、お部屋の間仕切りとしても活躍しそうな布です。

IMG_4995_r.jpg作家の新しい作品とともに、岡山のアンティークショップ「Womb brocante」より、日本や中国などの古道具が至る所に配置され、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。この企画が持ち上がって以来、約1年をかけて、店主の西原さんが少しづつ集めてくださった、こだわりの一品たちが揃っています。

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IMG_5012_r.jpg李朝箪笥の上に合わせた竹籠は、香川の竹工芸家・中山秀斗さんが、約1ヶ月をかけて製作した茶箱です。
細かな編み目が美しく、無塗装の竹が清々しい雰囲気を纏った、茶箱が出来上がりました。

IMG_5075_r.jpg今回は茶と酒をこよなく愛した、中国の文人風のしつらえをテーマにしています。彼らが理想郷とした世界に欠かせないのが、険しい山肌に根を張る、松や真柏。その盆栽を、高松鬼無町の盆栽園「中西珍松園」の中西さんに揃えていただきました。
盆栽の緑が、しつらえの中に清涼感を添えていくれています。

IMG_5017_r.jpgIMG_5070_r.jpg金沢の金工家・竹俣勇壱さんが作る、真鍮や銅の酒器は、これからの季節、ギフトなどにも素敵です。
ぜひお酒と一緒に贈り物にされてはいかがでしょうか。

IMG_5027_r.jpg竹俣さんの茶箱も届いています。古物と竹俣さんの作る道具を合わせた、携帯に便利な大きさの茶箱。抹茶は、茶せんとお湯さえあればたてられるので、旅行先や、アウトドアなどにもおすすめです。好きな場所で、一服の茶を味わう贅沢をお楽しみいただけるお道具です。

IMG_5046_r.jpgこちらの座布団は、高松の「ミルキーウェイ」が作る「さをり織」の生地を、平川めぐみさんが仕立ててくれたものです。
一つとして同じ柄のない、特別な座布団になりました。

IMG_5049_r.jpgIMG_5024_r.jpgIMG_5058_r.jpg香川漆器を新しい角度から作る、漆芸家の松本光太さん。今回は、彼の持つ伝統技術を発揮した蒟醤(きんま)の棗(なつめ)から、普段使いにしやすい酒器やスプーン、茶さじなど、さまざまな種類の漆器をお持ちいただきました。
香川のお土産にも最適です。

IMG_5119_r.jpg初日と2日目には、高松の老舗茶舗の「原ヲビヤ園」の原大策さんに、抹茶(薄茶)・煎茶・中国茶の淹れ方を教えてもらいながら飲み比べをするワークショップ「茶くらべ」と、茶事「山雲海月」を開催していただきました。茶事の懐石は、「粋香」の谷岡さんにご担当いただきました。
シューレとしては久しぶりの茶会でしたが、大勢のお客様にお出でいただきました。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
またこのような機会を設けていきたいと思います。

IMG_5108_r.jpgIMG_5135_r.jpgIMG_5178_r.jpgIMG_5180_r.jpgIMG_5223_r.jpg「茶と酒」展は2月26日(日)までの開催です。
ぜひ、足をお運びください。

茶と酒
2023年2月11日(土祝)〜  2月26日(日)
定休日:2/20(月)
11:00〜18:30
まちのシューレ963  ギャラリー