日々のこと

ぼくの香川案内

2013年10月16日

2013-10-16-11.52.18.jpg10/20に一般発売される岡本仁さん著の「ぼくの香川案内」、
ひと足早くシューレでも販売をはじめました。

マガジンハウス社にて「BRUTUS」「relax」「ku:nel」等の雑誌編集をされていた岡本さんが
一般的なガイドブックとはまったく違った視点から見る、香川の魅力的な場所や店などを紹介。

これから香川を旅される方には絶対におすすめしたい一冊ですし、
地元香川の方にとっても、今まで知らなかった香川のいろいろが、きっとたくさん詰まっています。
この1冊で、香川の旅や、香川の暮しが、一層楽しくなることは間違いありません。
ぜひ、お手にとってご覧ください。

「ぼくの香川案内」  税込 1,575円
(ランドスケーププロダクツ)

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高松の街を歩いていると鮮魚の行商をする女性たちを良く見かけるので、
友人に尋ねたら彼女たちは「いただきさん」と呼ばれているのだと教えてくれました。
ぼくは旅行者だから魚を買っていきはしないけれど、
そういう商売が街いちばんの目抜き通り近辺で成立していることが、
どれほど豊かな光景であるかと感じ入ってしまいます。
老舗和菓子店の喫茶室に飾られた絵を眺めていたら、
水を注ぎ足しに来てくれたウェイトレスさんが「猪熊さんの絵です」と声をかけてくれました。
ぼくも猪熊弦一郎の絵が大好きなのですと答えたら、
彼女はぼくの座っている隣の椅子の肘掛けを撫でながら「桜の椅子です」と微笑むのです。
自分の住む場所を誇らしげに紹介できる何かをたくさん持っていることが、とても羨ましくなりました。
誰か香川を旅行しようとする人にぼくが紹介したいは、
その土地の人たちが愛している場所や人や建物や芸術や食物なのです。
世の中に香川県のガイドブックは山ほどあるでしょうし、たくさんの情報が載っていることでしょう。
でも、個人的な思い入れのないフラットな紹介文とともに50軒の食堂の情報があっても、
どこで何を食べたら楽しいのかまではわからないし、逆にどれにするか大いに迷ってしまいます。
それならば、背景までも含めた思い入れとともに紹介された5軒の食堂の情報のほうが、
もしかしたら役に立つのかもしれません。
『ぼくの香川案内』は、そんなガイドブックを目指します。

岡本 仁