日々のこと

九州を訪ねて06「尾崎人形」

2018年12月18日

今村製陶さんを後にし、次に向かったのは、佐賀県神埼市の郷土玩具「尾崎人形」をつくられている高栁政廣さんの工房。アシスタントをされている城島さんとお二人で迎えてくれました。

ozakiningyou02.jpgみなさん、尾崎人形をご存知でしょうか。白を基調に赤や青などの原色で絵付けされた笛型の土人形です。高栁さんの工房のある神崎町尾崎西分地区はかつて焼き物が盛んだった町で、器をつくる傍らで人形もつくったのが始まりだといいます。きっと子供たちにつくったり、誰かに喜んでもらうために。700年以上の歴史があるとされていますが、何度か途絶えながらも今に至ります。シューレで2年ほど前からご紹介させていただいておりますが、今回初めて工房へお伺することができました。

工房に飾られていた、尾崎人形。(見たことがないものもたくさんあり郷土玩具好きにはたまらない!)
ozakiningyou01.jpgこちらを向いている鳩の「ててっぷぅ」は中でも尾崎人形を代表する人形です。
首のむきが曲がった鳩笛は全国でもめずらしいと言われています。
ozakingyou_schule8.jpg

高栁さんが尾崎人形をつくることになったのは、定年退職してからだといいます。お父さまが陶芸をされていたこともあり、前につくられていた八谷至大さんに尾崎人形を託されたそう。

たくさんの型が山積みに。
ozakingyou_schule9.jpg
シューレでもおなじみの鯛の型を発見。ozakingyou_schule11.jpg

普通なら真っ赤になる鯛もこのような感じに。

ozakiningyou_tai.jpg

ozakingyou_schule1.jpg型抜きされ乾かしているところ。天候に左右されるので、雨が続く日はなかなか乾かずけっこう時間が必要だそう。
この後、素焼きし、絵付けをして完成。

ozakingyou_schule4.jpg型抜きから完成までを並べてくれました。
こちらは「お相撲さん」。腕は肌色だけど顔と体は白いんです。お顔も素敵です。このなんとも言えない愛らしいさが人気のひみつ。

ozakiningyou_heitaisan.jpgこちらは兵隊さん。つり目だったりたれ目だったり、表情がそれぞれ違います。
この「ゆるさ」も高栁さんならではと、人気のひみつなのです。

「九州のモノとヒト展」では、お正月飾りにおすすめの鯛や鯛えびすやお相撲さん、兵隊さん、鳩笛などが並びます。ぜひご覧ください。