日々のこと

八田 亨 陶展 Toru Hatta ceramic exhibition はじまります

2020年4月 3日

「最近やっと納得のいくものが焼きあがるようになった」
自作の薪窯の前で、陶芸家・八田亨さんがそう呟いたのが心に残りました。

まちのシューレ963ギャラリーでは、4月4日から4月19日まで「八田亨 陶展」を開催します。八田さんのつくる器は、どっしりとした土味の、力強いものばかり。シンプルでいて、どんな料理も受けとめる、懐の深いうつわです。

DSC_3406.jpgDSC_3408.jpg白い化粧泥をかけた「白掛け」や黒泥をかけた「黒掛け」、線を彫った部分に白土を埋め込んで模様を出した「三島手(みしまで)」など、代表作はどれも和のテイストながら、洋風の食卓にも映えるモダンさがあります。そして窯の中での場所によって一つ一つの表情が異なり、どれ一つとして同じ作品はありません。

DSC_3401.jpgDSC_3412.jpgDSC_3402.jpg手に持つとしっくりとくる重さ・軽さがあり、何度も使って洗ってを繰り返し、土を「育て」たくなるうつわです。料理好きな八田さんならでは、何よりも使うことをイメージしながら作り上げているのだなと思います。

IMG_1799.jpgIMG_1804.jpg個展の数ヶ月前、私たちは大阪府堺市の住宅街にある八田さんの薪窯を訪れました。訪れたときは、ちょうど窯焚きが終わった次の日。まだ熱々の窯は近寄ると火傷しそうなほどで、焼け焦げたレンガの間から熱気が上がっていました。穴窯を作って15年、何度窯焚きしても、火は思った通りにコントロールするのが難しいのだそう。
IMG_1815.jpgIMG_1820 2.jpg丹念に土をこね、ろくろを回し成形したうつわを、最後は自然の力に任せ、薪窯で焼く。試行錯誤をしながら、真摯に土と火に向き合い続けてきた故の、先のセリフがあるのだと感じました。

今回は特別に、店内カフェのランチを八田さんのうつわを使ってお出ししています。(4/15まで)実際にうつわの使い心地を確かめた上で、作品をお求めただくことができます。
こんな時だからこそ、頼りがいのあるうつわでしっかりご飯を食べて、元気を出したいですよね。ぜひ足をお運びください。

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八田亨 プロフィール
1977 石川県金沢市出身
2000 大阪産業大学工学部環境デザイン学科卒業
          舞洲陶芸館研修生(~2001)
          日本クラフト展 入選
2002 朝日現代クラフト展 入選
           朝日陶芸展 入選
2003 大阪府堺市で独立
2004 穴窯築窯
2005 朝日現代クラフト展 入選
2008 クラフトフェア「灯しびとの集い」を
   有志数名にて立ち上げる
2009 初個展(wad・大阪)
2015 村木雄児氏と三島二人展(うつわ祥見・鎌倉)
2018 台湾にて初個展(小器藝廊 xiaoqi +g)
         灯しびとの集い実行委員会会長に就任
2019 CIBONE (東京・青山)にて、個展「ダイナミズム」開催

八田 亨  陶展 Toru Hatta ceramic exhibition
2020 4/4 (土) 〜 4/19 (日)
まちのシューレ963 ギャラリー
共催:うつわ祥見