Hibinokoto 日々のこと

しょうぶ学園展 トークイベントを開催しました

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「しょうぶ学園展」はおかげさまで連日たくさんのお客さまで賑わっています。ありがとうございます。
最初の週末の611()、鹿児島からしょうぶ学園統括施設長の福森伸さんをお招きし、トークイベントを開催しました。

創造的な福祉事業活動を続ける、障がい者支援施設「しょうぶ学園」。
学園では、1985年から「工房しょうぶ」として、木工・陶芸・和紙・染め・織り・刺繍などのクラフト作品を作る環境を整え、利用者とサポートスタッフのコラボレーションによって、楽しく自由な作品が生まれています。また、アート作品や、民族楽器を中心に結成されたパーカッショングループ 「 otto&orabu (オット&オラブ) 」 による音楽活動にも取り組まれています。
何ものにもとらわれない作り手たちの自由な表現は、衝撃的で、美しく、見ているこちらの五感刺激してくれるものばかりです。しかし、制作をサポートするスタッフや、福森さんご自身、出てきた作品を販売する形にまでする過程など、そこにはさまざまな葛藤があると、お話しを聞きながら感じました。

事前の打ち合わせで話の流れやタイムスケジュールを決めようとするのを、「それはもう、いいんじゃないかな」「そこは流れで」と福森さんから促され、内心はどきどきしながら、司会と対談形式で話しました。普段の学園の様子や、施設利用者たちと作業する工房の成り立ちなどゆるゆると話し始めながら、時に話題を変えながら、福森さんのお話は核心へと螺旋階段のように流れていきます。

「ずっと丸を描き続けている人は、それが日常の一部。それを美しいと思ってアートとして飾ったり商品化するのは、コラボレーションではなくエゴだよね」

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トークイベント後半では、障がい者施設にアーティストを派遣する事業「高松アートリンク」を主催するNPO法人ハートアートリンク代表理事の田野智子さんに加わっていただきトークセッションに。田野さんと福森さんは、共に20数年お互いに福祉活動をされていらっしゃいますが、意外にも直接お会いするのは初めてだそう。
まずは映像を交えながら、アートリンクの活動の概要を田野さんからご説明いただきました。参加しているアーティストの山端篤史さん、平川めぐみさん、oowetsこと渡邊和三郎さんにも加わっていただき、福祉の現場に外部から入っていく活動の難しさ、何より出来上がった作品の楽しさについても語っていただきました。

アートリンクの活動の様子を見た福森さんは「みんながハッピーな顔をしているね」とにっこり。しょうぶ学園での活動とリンクさせながら、障がいを持つ人たちの日常についての言及がありました。
アーティストからの「どうしても作品の完成を求めてしまう」との言葉を受け、「障がいを持つ人たちにとって完成を目指しているものはない。日課のように描いている(作っている)ものを、僕たちがアートピースやクラフトの商品として切り取っているだけ」との言及がありました。
またアーティストが出かけていくアートリンクの活動に呼応して、しょうぶ学園では、「障がいを持つ人たちのありのままの姿を見てもらうために、しょうぶ学園に来てもらう、という方向に転換している」と。そのために学園内には、ギャラリーやショップ、飲食店などの施設を作り、あらゆる人たちを入所者たちの日常を体験してもらうようにしているそうです。

最後には、それぞれの感想やこれからのことを語り合い、アーティストからは「気づきがあった」との嬉しいお言葉が。お別れの際には、できあがったばかり(!)という otto&orabuの新曲を特別に聴かせていただきました。

満員御礼の中、質疑応答も満足にできませんでしたが、参加者の皆さんのお顔が晴れやかでした。
福森さん、そして田野さん、山端さん、平川さん、oowetsさん、
そして会場にお越しくださいました皆さん、
本当にありがとうございました。

しょうぶ学園展は6/20(火)までの開催です。
ぜひお越しください。

しょうぶ学園 展
2023年6月7日(水) 〜 2023年6月20日(火) 
※6/19(月) 定休日
11:00〜19:00  
場所:まちのシューレ963  ギャラリー